2019年11月18日月曜日

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ


遅ればせながら、今更見ました。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」全50話を視聴。

噂には色々と聞いていたし、
オルガのネタなんかも知ってましたので、
どんなクソアニメかと思ってワクワクしてましたが、
なんてことはない、2期が普通に(※重要)つまらないだけでした。

あとは他の人達と言ってることと大体似たような感じですが、
それでも折角50話しっかり見終わったので、
自分なりの感想でも書いていこうかなと思います。

主に2期になってなんで残念だったのか、という話。





鉄血のオルフェンズは"クソアニメではない"

50話もありますが、見始めたら最後まで見てしまう辺り、
出来は悪くない、最後まで見続けさせるパワーもありました。

キャラもイイ感じで濃く魅力的。
音楽もイイ。ガンダムバルバトスはカッコイイ!

設定も表面上は分かり易さがありつつも、
考察できるだけの深さがある。

書き出せば書き出すほど
「あれ? 良アニメじゃね?」と思えてしまう。
そのくらいのパワーと魅力は確かにあった。

じゃあなんで色々言われてるのかって言うと、
単純につまらなかったから、という話になるのだが、
それは最後に書こうと思う。


正しい大人になり切れなかったマクギリス

一期の時点で自分は凄く期待していたキャラがいました。
その1人がマクギリスです。

鉄華団は子供の寄せ集め部隊である。
オルガですら、社会から見れば何も知らない子供に等しい。
いわゆる「腐った大人」しか知らなかった彼らが
「まともな大人」に出会って成長するのである。

その「まともな大人」の1人がマクギリスだったはず、なんですよね。
彼は1人の大人として、名瀬とは別の方向から鉄華団を導いていました。

……そう思っていましたよ。この時は。

で、その「まともな大人」であるマクギリスが、
一期の最後で自分の思想の為にカルタやガエリオを切り捨てるわけです。

彼の思想は「腐敗した組織を改革したい」なので、
方法はどうあれ、彼にも理があり、
言ってることは間違っていないわけです。

味方のままなのか、敵に回ってしまうのか?
そんな彼が今後どう動くのが楽しみじゃないですか。

ところが彼は2期になって、その思想を一変させます。
今まで影も形も無かったアグニカの名前を連呼し出す。
まるで質の悪い宗教に嵌ってしまったかのように。

彼は「まともな大人」から一転、
「駄目な大人」にクラスチェンジします。
そんな彼についていった鉄華団の末路は知っての通り。
(逆にラスタルは「まともな大人」としてジュリエッタを導いている)

一期の複雑な事情を持つマクギリスを
どう転がすかを凄い楽しみにした自分は、
悪質な宗教に嵌りました、という形になったのは残念でした。


2期中盤まで決まらない物語の方向性

他の人の感想で気になった点が2つあります。

  • MAって何の意味があったの?
  • 終盤は駆け足気味に話が進む

これを考えた時「物語の方向性が中盤まで
決まってなかったのでは?」と思ったのである。

まず2期について、ラスタル陣営は
マクギリスおよび鉄華団と対になっている。
オルガ - イオク
三日月 - ジュリエッタ
マクギリス - ラスタル
石動 - ガエリオ
オルガ支える鉄華団 - イオク支えるクジャン家
まったくの対ではなく、
三日月はオルガを、ジュリエッタはラスタルを、という風に
微妙に関係性が違うのがまた面白い。

これ、何が言いたいかと言うと、
役割を逆にしても似たような話が出来るわけです。

もし鉄華団大勝利ルートなんてものがあったとすれば、
(鉄華団が壊滅するのは規定路線のようなので、実際無いでしょうが)
反逆者はラスタルになっていて、
鉄華団の連中は「昔の俺達だ」みたいなことを
思いながら戦ったのではないだろうか。
そしてライドがやったようにオルガは撃たれて死ぬ。

実際、途中までラスタルはただの悪役にしか見えませんでした。
ラスタルが気味悪い程に正しくなるのはMAが出た前後。
(マクギリスが本格的に頭の悪さを露呈し出すのもこの頃)

ただいきなり正義に目覚めても違和感MAXなので、
イオク様のお馬鹿ムーブで徐々に善悪逆転させる手腕は
スタッフが上手かったのかもしれない。

もし鉄華団が正しいまま(ハッピーエンドルート)であれば、
同じく正しい彼らを倒すのは物語の構造に大きな矛盾になってしまいます。
平たく言うなら「正しい連中を倒しちゃっていいの?」という話。
(マクギリスみたいに頭を悪くしてもいいが、そういうのはナシで)

で、それを解決するのがMAである。
これは「人類の敵」という形で現れた「第三勢力」である。
共通の敵が現れればこそ、敵だった連中と手を取りあう理由ができる。
共通の敵を倒すことで人類の未来へレディGO!というわけだ。

しかし結末はみなさんが知っての通り。
つまり、MAが出ている時点で、
物語の方向性が決まっていなかった可能性が高い。
だからこそ後半駆け足になった、と考えても辻褄があってしまう。

MAが出た時点で2期の半分である。
もし2期開始時点で大筋が決まっていなかったのであれば
それは制作陣の失態と思われても仕方ないだろう。


アニメは娯楽でありエンタメである

自分の思っていることは大体書けたので、
それでは今回の肝、どうして鉄血のオルフェンズは
クソアニメと呼ばれるようになったのか?

これは色んな人が色んなことを書いているが、もっと単純な話。
普通に「面白くない」からである。

まず鉄血のオルフェンズはどんな話かを
3行くらいで書き出してみればいい。

まともな生活を夢見て出てきた孤児たちが
大人達にいいように利用された挙句
権力によって潰される話

良くも悪くもこんな感じだろう。
じゃあ逆にこの内容をアニメにしたらどう思うか?を考えてみよう。
殆どの人が「つまらないのでは?」と思うのではないだろうか。

少なくとも自分はそんなものはアニメじゃなくても見たいは思わない。
普通過ぎて面白くもなんともないのであり、
そしてそれが鉄血のオルフェンズの2期であったように見えた。
少なくとも娯楽としてやる話ではない。

逆に1期までと限定して、
同じことをしてみると「ありでは?」と思う人も多いだろう。
実際に1期は面白いし、そう考える人も多い。

どこかで「鉄血のオルフェンズはZやVを意識して~」みたいな
記事がありましたが、見当違いも甚だしい。

ZやVは表面上だけ見ても、
ガンダムがヒーローとして描かれているうえで、
表面的には正義が悪を倒す、という構図がしっかりできている。
ちゃんと娯楽として成立するようにエンタメしているのである。

1期でヒーロー然として書いておきながら、
実は辿り着くなんて無かった、と言って敵に仕立てられた挙句
ボコボコにやられる様を描いてる鉄血のオルフェンズとは全然違う。

しかし、この「クソアニメ化」によって、
オルガがネタキャラとして席巻した挙句、
歴代シリーズのキャラクター投票で
1位(総合3位)になったのは皮肉な話である。




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