2013年8月19日月曜日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら




実際には5月辺りに(今更)読んでいたんだけど、
折角なので感想掲載。

方々で聞く限りでは、どんだけかなと期待していたのですが、
なんのことはない。ただのドラッガー読んだ人の
成功モデルのテストケースなだけでした。

趣旨としては、その辺の自己啓発の本と殆ど同じ。
言われるほど悪くも思えず、良いと言うほどのめり込めず。
なんか肩透かし食らった気分だぞう。




そもそも内容がドラッガー読者の成功モデルなわけだから
ストーリー物として読んだら、大して面白くも無いんですよね。

かと言ってドラッガー入門書でも無い。
あくまでもドラッガーのマネジメント『を読んだ』というのが重要な部分なので、
内容自体を追求するようなものでもない。
だって自己啓発本ですから。

トントン拍子に成功するのも当たり前ですよ。
そもそもこれ自己啓発本だから。成功体験書かなきゃ。
文章も面白さ重視というより、分かり易さ重視だったし、
あとがきでもそれっぽいこと書いてありましたし。

これがハッキリと優れてると言える唯一の部分は
タイトルのセンスと、これをストーリー物として売り出した営業手腕じゃないかな。
そういう本じゃないけど。

そもそもストーリー物として売らなかったら、
ここまで流行らなかったのだろうなと思うのだけど、
書き手の意図した売り方ではない売れ方なんですよね、多分。
でも、お金が絡むし、勝てば官軍なのかな。

だけど、そういう売り方したと考えると、ちょっと野球が好きな人に
『キサマは高校野球を嘗めたッッッ!!!!!! 』と、
烈海王のごとく怒られても仕方ないよなー。

最後の決めセリフなんて、あんまりにも上から目線過ぎて
野球をつまみ程度しか知らない自分でもイラッとしたぜ。
いや、自己啓発本なら正しいんだろうけど。

どうせだったら、親友の病気もマネジメントで治せば良かったのに。
そのくらい突き抜けてくれれば、まだ自分は褒めたんだけども。
噂ほどじゃない普通の本でした。

一番突き抜けてるのは本じゃなくて営業手腕なのは確か。

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