2013年4月5日金曜日

仕事は楽しいかね?《最終講義》



この本、読み終わりました。
相変わらず最後は僕たち大成功しました!で苦笑が漏れましたけど。

読み終わった直後の感想は

「で、(読者にとっての)要点は?」



正直に言ってしまうと、前作ほど面白くは無かったです。
一応最後まで楽しく読めたのですが、途中から退屈になってきまして。
というのも、話してる内容が全編に渡って似通っているんですよね。

「こんな凄い人がいるんだぜー」
→「その人は他の人と違う考えを持ってるんだぜー」

これの繰り返しが最後まで続きます。
変化が無い。そりゃワクワクしませんってばよ。

また、一作目と比べると「自分にも出来そうな気はしない」のも残念なところ。
というのも主人公も彼女も優秀過ぎて、ちょっとのヒントさえ出せば、
後は放っておいても、さっさと答えを出していくんですよね。
言わば既に素晴らしい人間になっているんです。
そうじゃない。
読み手は凡人なのだから、天才ならこの本は手に取ってるはずは無いですし。
凡人を昇華させる話をして欲しかったなぁと。
そこが残念なところでした。
しかもこれ、2007年に出版された『決定版 仕事は楽しいかね?』を
改題・再編集したものらしいです。

ようするに、今ある『仕事は楽しいかね?』は、
これをより良くして出そうとしたに違いない。
実際、これより面白いですし。

そして『仕事は楽しいかね?2』でも次の成功を収めたようです。
しかし、なまじ賞賛された為に、過去の再編を持ってきちゃったんですね。
これをより良くしたものが今の『仕事は楽しいかね?』だったのにも関わらず。

つまりこの本のように言うと、
この最終講義は『今よりも』『より良く』ならずに
『停滞してしまった』という感じですね。

うーん残念。

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